こんばんは。絵空です。
年始から風邪をひいてしまったので、気付けば今年の目標を立てないままに1月も終盤になってしまいました。去年は目標達成出来たので、今年も気合いを入れて目標を立てなくては! という事で、今回は私の復習も兼ねて「目標設定3つのポイント」についてです。
新しい年が始まり、今年一年の目標を立てた方は多いと思いますが、せっかく立てた目標を達成するのは結構難しいと感じる事も多いのではないでしょうか。
「やる気が続かない」「忙しくて後回しにしているうちにあやふやに」など、実際に目標を達成するには、かなりの意志力を要します。意思力がとても強い人なら良いのかもしれませんが、私達の多くはそんな屈強な意志力を持ち合わせていません。
では、意思力に頼らないで目標を達成するにはどうすれば良いのでしょうか。その答えに近づく為には『目標の作り方』と『目標への取り組み方』の2つの方面の知識が役立ちます。今回はまず、そもそもどんな目標を立てたら良いのか。目標作りのコツはあるのか。そんな『目標の作り方』についてです。
目標の作り方
まずはじめに、目標の作り方から見てみましょう。そもそも達成しやすい目標の立て方はあるのか。長く研究されている問題な事もあり、効果的なポイントがいくつかあると言う結論が出されています。
まずは『一つに絞る』! 意志力を節約
まずは『一つに絞る』です。私達の意思力は残念ながらあまり目標達成向きの量とは言えません。その上で、複数の目標を無理やりに立ててしまうと、意思力が分散してしまい、減っていくスピードが上がってしまいます。燃費が悪い状態とも言えますね。目標は欲張らず、一個ずつ設定した方が成功率が上がります。
『やらない目標』ではなく『やる目標』にする
多くの人が目標を立てる時に陥りがちな問題の一つに『やらない目標』を立ててしまうというものがあります。「自分のここを変えたい」「自分のここが嫌だ」という純粋な気持ちから「ゲームをやめる」「ジャンクフードをやめる」などのネガティブな目標を立ててしまう傾向があります。
確かに達成出来れば自分の問題を解決できるのですが、『やらない』という目標を立てると、目標に向き合っている間は我慢を強いられる事となります。最初は絶対達成してやる、という気持ちがあるのですが、我慢を重ねる度にだんだんと意思力が削られ、結局目標達成を諦めてしまうという傾向があるそうです。
そこで登場するのが『やる目標』です。勉強の時間を作る為に「ゲームをやめる」という目標を設定しようとしていたのなら「本を読む時間を作る」に変える。健康の為に「ジャンクフードをやめる」と目標設定しようとしていたのなら「健康的な食事習慣を身に付ける」に変えるといった具合です。
目標をやる設定にする事で、意思力の低下を防ぐとともに、「本のページ数」や「今日食べた品目」等、目標の進捗が分かりやすくなる為モチベーションの向上にも繋がります。
ゴールから目標を設定する『後方プランニング』
目標を立てる時は『後方プランニング』という方法が良いとされています。
多くの場合、「1.明日から○○する」「2.その結果として半年後には△△になる」という時系列に沿った目標を立てる事が多いと思います。これを「前方プランニング」と言います。
『後方プランニング』はこれを逆順に考え「1.半年後に△△になる」その為に「2.毎日1時間○○する」のように目標を決めてから、現在に向かって計画を立てていく考え方です。
『後方プランニング』で目標設定をする事によって、いつまでにどうなりたいかというゴールイメージが明確になり、目標に対するやる気が生まれます。また、ゴールに対しての日々の目標を設定する事で、進捗具合の管理が容易になり、進んでいる感覚や「ここまでやれた」という自己認識を持つ事でモチベーションの維持にも一役買います。その結果として最終的に目標達成率が上がるという仕組みになっています。
確かに自分の目指している所にどれくらい近づけているのかを確認出来た方が頑張ろうという気持ちになりますよね。山登りで8合目まで来たのだからあと少し頑張ろうという気持ちになるような感覚でしょうか。
具体的な目標設定法『WOOP』と『心理対比』
では、ポイントをさらった所でいよいよ具体的な目標の立て方についてです。今回は『WOOP』と『心理対比』の二つを挙げておきます。
『WOOP』とは願望(wish)結果(outcome)障害(obstacle)計画(plan)の意味で。簡単に言えば、
- なりたい理想・願望をまず考える。
- その理想・願望を実現した結果どんな良い事があるかを想像。
- その結果を得るにあたり、障害となるものは何かを考える。
- 以上の事を踏まえて計画・目標を立てる。
このようにイメージを膨らませる手法です。見て分かる通り、後方プランニングの形に自然となります。効果について記載する前に、『心理対比』についてもご説明しておきます。
『心理対比』とは『WOOP』のコア部分でもある考え方で下記手順で目標について考えるものです。
- 目標を達成するメリットを書き出しイメージする。その中で一番自分がポジティブになるものを選ぶ。
- 目標を達成する為にどんなトラブルが起こるかを書き出しイメージする。その中で最も自分のデメリットとなるものを選ぶ。
これをすることによって目標達成に必要な意志力を補う事ができます。つまりやる気が出ます。なるべく選んだメリットデメリットを細かくイメージすると効果が高まるとの事です。
なぜこんな事で効果があるのかという話になりますが、多くの自己啓発本に書かれているように、目標を立てる時にはその目標を立てた際のメリットを想像する事で、脳に「出来る」と思い込ませ、モチベーションを高める事が出来ます。
しかし一方で、脳には厄介な傾向があり、ポジティブな想像をすると実際に叶えたような満足感を覚え「もういいや」という気分になるという副作用的な欠点があるのです。ポジティブシンキングの代表的な弊害です。
それを改善するのがこの『心理対比』の考え方でして、ポジティブな想像の後に現実的に起こりうるトラブルや障害を脳に認識させることで「頑張ればこんなポジティブな事がある」という認識になり、やる気を呼び起こします。
その『心理対比』の考え方を使ったものが『WOOP』でして目標達成の為のモチベーションを呼び起こし、なおかつ『後方プランニング』のメリットも含まれたおすすめの目標設定手法です。
まとめ
目標達成の為には『目標作り』の段階でもポイントがいくつかある事が分かって頂けたと思います。
- 一つに絞る
- やらない目標でなく、やる目標を立てる
- 後方プランニングで考える
3つのポイントを捉え、『WOOP』や心理対比の考えを使ってやる気も味方につける『目標作り』をする事。
私も毎年、新年早々に「今年こそは……」と目標を立ててしまっていました。目標が達成できない自分が嫌になり、自信が持てなかった時期です。しかし、工夫を重ねる事で小さな目標でもクリアが出来るようになり、自信もやる気も取り戻す事が出来ました。
『目標作り』の時点から達成に向けて工夫を重ね、理想に近づける一年。そんな一年を過ごす方が増えると良いなと心から思います。