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成果に繋がるインセンティブ【動機を増進させる報酬設定】

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こんにちは。絵空です。
インセンティブ。目標を達成したい時や、経営の際に社員の動機付けの為に設定されるものです。

目標達成や成果に繋がるインセンティブ設定を組むことによって、モチベーションの向上や、仕事の質の向上、良い習慣を身に付けるのに役立ちます。

という事で今回は、インセンティブが実際どれくらい影響があるのか。効果的なインセンティブはどのように設定すれば良いのか。今回はインセンティブの考え方についてお話します。

モチベーションを保つのに使える?

結論から言うと「短気的には効果はあるが、長期的に見ればモチベーションはむしろ低下する」が現在の見解です。ただし、使い方次第では成果に大きく貢献する事が分かっています。重要なのは使い方です。

例えば、成果量に応じた報酬とした場合、モチベーションがアップするが、仕事の質に関しては報酬なしと変わらないという実験結果があります。
但し注目すべきはその後、休憩期間を挟んだ場合は質も向上する結果が出ている点です。

要因として考えられているのが、脳の中の「やればやる程報酬が増える」という感覚。この感覚が無意識下でのアイデア出しを手助けしているのでは、との事。休憩中に脳が勝手にアイデアをまとめてくれている状態です。

この事から分かるのは、突発的なタスクではなく、休み休み行うような長期タスクにインセンティブを設定すると効果が期待出来るということ。

ただし、外発的動機が保てるモチベーションには限りがあるので注意が必要です。(後述)

二種類の動機

人を動かす動機には大きく2種類あります。

  • 外発的動機
  • 内発的動機

外発的動機は外部刺激によるモチベーション。何かが欲しい、良く見られたいなどの欲求からくる動機。

内発的動機は自信の内部で起こるモチベーション。やりたい、助けたい、このチームで頑張りたいなどの内情から湧き起こる動機。報酬が無くても自分から率先してやりたいという気持ちです。

外発的動機は瞬間的なモチベーション向上に効果があるものの、時間の経過とともに下がり、最終的にはマイナスとなってしまう傾向があります。
外発的動機を効果的に使うには、いかに長期的にインセンティブを意識する設定をするかが重要になってきます。

内発的動機は長期的なモチベーション向上に効果があります。いわゆる「やりがい」「仲間意識」「使命感」といった報酬に囚われない動機付けです。積極的になり、自分自身で試行錯誤を行うようになります。

今回は一般的なインセンティブ(外発的動機)がテーマですので、内発的動機に関しては『長期的なやる気を引き出す【内発的動機付け】』をご確認ください。

外発的動機の落とし穴

外発的動機は物や金銭などの欲求や負担軽減などの外部から明確な目標を設定することです。

  • 給料やボーナスが上がる・下がる
  • 欲しい物が手に入る
  • 罰を科される

上記のように、目標や仕事をする事のご褒美や罰として何か報酬をもらったり、罰を受けたりする。分かりやすい動機付けが可能です。

注意点として、原因と行動の結び付けが強い為に、予測が立たない、達成の目途が立たない等の場合、反対に、達成した後や目途が立ってしまった場合、などではモチベーションが下がってしまいます。

雨が降りそうだな(予測)→傘を持っていく(モチベーション増加と行動)
今日は降りそうにないな(予測)→傘を持たない(モチベーション低下)

上記の関係が仕事や目標への行動にも当てはまります。

目標値に届かなさそうだ(予測)
→(あと少し)やらないと(モチベーション増加と行動)
→(もう無理だ)どうせ無理だからやめよう(モチベーション低下)

目標値を達成しそうだ(予測)
→今日ぐらい休んでも良いか(モチベーション低下)

高すぎる、低すぎる目標は結果的にインセンティブの効果を下げてしまいます。適正で、手の届く目標設定が必要です。

効果的なインセンティブの使い方

前項のように、実は使い方が難しいインセンティブ。しかし、上手く使えばモチベーションを高める事も可能です。

インセンティブ効果を高める3つの方法

  • サプライズ
  • 事前提示(嫌な事をやる場合)
  • 前払い(取り上げ式)

サプライズ

まずインセンティブはサプライズの方がモチベーションを高める事が分かっています。何か貢献をした際に特別と評して報酬を与えるなどした方が、モチベーションを高める効果が期待できます。

事前提示(嫌な事をやる場合)

心理的障害がある行動や仕事をしてもらう時には事前のインセンティブ提示が役立ちます。「これをやったら報酬を出す」と伝えておくことで嫌々ながらもやらなければという気持ちを駆り立てます。

前払い(取り上げ式)

一番効果的と言われる手法に前払いでインセンティブを出し、未達の場合取り上げるという方法があります。

人は、

欲しい物を手に入れる欲求 < 手に入れている物を失う嫌悪

という傾向を持っています。

個人目標のモチベーション維持の為などに、予めご褒美となるもの用意しておき、達成出来なければ手放すという設定が使いやすいです。

まとめ

人は「外発的動機」と「内発的動機」で行動します。
その中でも「外発的動機」に当たるインセンティブは使い方を誤ると逆にモチベーションを下げてしまう事になりかねません。

外発的動機がどのように働いているのか、効果的な使い方を知る事、設定する事で効果的なインセンティブを設定し、目標達成やモチベーションの継続に役立てていきましょう。

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